テキーラのショットグラスをテーブルで叩いて飲む

映画などでテキーラをテーブルに叩きつけてから、ショットグラスで一気という場面を見た人もいるかも知れません。

「ショットガン」と呼ばれ、炭酸水とテキーラをショットグラスに入れて、炭酸でシュワっとさせて飲みます。

空気に触れることで、多少味がまろやかになるとも言われますが、体感できるほど違いはありません。

実際、メキシコではあまり目にしません。

テキーラをレモンと塩で飲む、いつかじる？

これはメキシコでは家でやったりもします。

テキーラを飲んでから、レモンをかじり、塩を舐める飲み方です。

喉を保護するために、最初にレモンをかじってから飲むという説もありますが、実際メキシコでは、レモンをかじるタイミングと塩を舐めるタイミングは自由です。好きなときにやってください。

メキシコでは日本の黄色いレモンは、ほとんど目にしません。緑のライムを使います。

塩とセットで売られているテキーラもあるぐらいです。

昔は、質の悪いテキーラのような酒を労働者が飲んでいて、その味、キツさを紛らわすためにレモン、塩と一緒に飲むようになったという説もあります。

高級なテキーラは単体で味わった方がいいと思うので、基本的には高めのテキーラではやらない飲み方です。

テキーラは樽での熟成期間によって以下4種類に分かれます。

熟成期間が長くなるにつれ、色が茶色くなり、値段も上がります。

ブランコ/blancoとはスペイン語で「白」という意味で、英語圏ではシルバーとも呼ばれます。

樽での熟成期間がないため、原料のアガベの味がダイレクトに感じられます。

テキーラをあまり飲んだことがない人は、とりあえずブランコを飲んで、テキーラ本来の味を感じるのもいいかも知れません。

クセのない甘い香りがあるのでカクテル、炭酸割りがおすすめです。

ショットで塩とレモンで飲んでも美味しいです。

レポサド/reposadoはスペイン語で「休んだ」という意味です。樽で熟成されたテキーラで色も茶色いです。手間がかかっているのでブランコよりも値段は高いです。

もちろん炭酸割り、カクテルにしても美味しいですが、熟成された深みが加わっているので、ウイスキーのようにストレートやロックでゆっくり飲むのがおすすめです。

アネホ/añejoはレポサドよりもさらに長い期間樽で熟成させたテキーラです。値段も高めです。意味は「熟成」という意味です。

ハイボールのウイスキーの代わりにこのアネホを使っても美味しいです。

レポサドよりもさらに深み、コク、樽のスモーキーな感じが加わりながら、テキーラ本来の甘み、香りがあります。