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メキシコのクラフトビールの種類を現地在住が解説!
メキシコで酒を飲みまくった自分がクラフトビールの種類を解説します。テキーラだけではなく、メキシコにはビールも大量にあります。
そもそもクラフトビールって何?

地ビールとも呼ばれる、「手作りのビール」です。
大手メーカーの大量生産されているビールと比較して、小さい規模で作っているビールを示し、明確な定義はありません。なので大量に世界中のクラフトビールを飲んできた自分的には、クラフトビールはザックリ定義すれば、「ご当地ビール」です。
以前は地ビールと呼ばれていた、ご当地のビールも今は名前をクラフトビールと呼ぶようになってきています。
また「地ビール」「クラフトビール」は酒税法で定義された用語ではなく、厳密な定義はありません。
「手作りのビール」といえども、日本の場合は大手と提携しているところが多いので結局は、職人達が手作業で製造している感じではないです。
クラフトビール大国の一つでもあるメキシコでは、バーの中で独自のビールを製造していて、そのバーでしか飲めないというビールもあります。一つの町でしか売っていないビールなどもあります。
味的には個性的なものが多く、たくさん飲むというより、一杯で満足感のあるものが多いです。
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ラガーとエールの違い
エールとは、上面発酵酵母で発酵されたビールで、ラガーとは下面発酵酵母で日本のほとんどのビールはラガーであり、ラガーの方が歴史的には新しい製法です。
クラフトビールは、エールが多いイメージがありますが、両方作られています。
ホップとは?
ビールは、麦芽、ホップ、水を原料に作られます。ホップはアサ科の雌花は毬花(まりばな)と呼ばれビールに使われます。
ビールの原型がメソポタミアのシュメール人により発明された時はホップは使われていなかった、14世紀から15世紀によりホップが使われ始めました。
ホップはビールに苦味、香りを与え、日持ちもさせる欠かせない存在です。




メキシコのクラフトビールの種類
アイピーエー/IPAの特徴




インディアン ペール エール/Indian Pale Aleの略でありは、ビールの原材料の一つ「ホップ」を大量に使用してつくられるビールです。
発祥はイギリスであり、世界中で愛されているタイプのビールです。日本ではインドの青鬼(ヤッホーブルーイング)などがこれにあたります。
以下にIPAの一般的な特徴をいくつか説明します。
- ホップの強い香りと苦味: IPAは、他のビールスタイルよりも多くのホップを使用しており、その結果、強いホップの香りと苦味を持っています。フルーティーで柑橘系の香りや、松やハーブのニュアンスなど、様々なホップのアロマが感じられます。
- アルコール度数の高さ: IPAは一般的にアルコール度数が比較的高い傾向があります。一般的なIPAのアルコール度数は5〜7%程度ですが、より強力なダブルIPA(Double IPA)やトリプルIPA(Triple IPA)も存在し、アルコール度数が8%以上になることもあります。
- ドライホッピング: IPAの醸造には、ホップを醸造過程の終盤や熟成時に追加する「ドライホッピング」と呼ばれる手法が一般的です。これにより、ビールにさらなるホップの香りや風味を加えることができます。
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ペール エール/Ple ale




メキシコのグアダラハラのクラフトビールのミネルバ ペール エール/MINERVA PALE ALE
イギリス発祥の伝統的なスタイルで上面発酵酵母(エール酵母)で発酵されます。
IPAは通常、ペールエールよりもホップの量が多く、より強い苦味を持っています。IPAはホップの香りや風味が際立ち、よりビターな味わいが特徴です。一方、ペールエールはホップの使用量が控えめで、苦味は比較的穏やかです。
ベルジアン ブロンド エール/Belgian Blondo Ale




グアダラハラのメーカーのサロン セルベセロ/SALON CERVECEROのフラコ・アドラド/FLACO ADRADO
ベルギーのエールです。麦のコクとドライな後味が特徴です。ベルギーの材料で作られたものです。
スタウト/Stout




メキシコのクラフトビールのゾラ インペリアルピーナッツ スタウト/Zorra Imperial Peanut Stout
エールで大麦を黒くなるまで、ローストさせることにより、色が黒くなり、香ばしいコクのある苦味が生まれます。中にはコーヒーに近いものもあります。
スタウト(Stout)は、濃厚でロースト感のあるビールスタイルであり、以下の特徴を持っています。
- 濃厚なボディとクリーミーな口当たり: スタウトは一般的に濃厚なボディを持ち、口当たりがクリーミーで滑らかです。これは、醸造過程で多くの麦芽を使用し、ビールに豊かなテクスチャーを与えることによって実現されます。
- ローストした風味: スタウトは、麦芽を強くローストしているため、コーヒーやチョコレート、カラメルなどのローストした風味が特徴です。特に焦げたような香りやビターチョコレートのニュアンスが感じられることがあります。
- ほどよい苦味と甘味のバランス: スタウトは、一般的に苦味と甘味のバランスが取れています。ローストした麦芽の苦味と、甘みを与える麦芽や糖分の組み合わせが、豊かで深い味わいを生み出します。
- アルコール度数の幅広さ: スタウトのアルコール度数は様々であり、一般的には4〜8%程度の範囲にあります。また、より強力なインペリアルスタウト(Imperial Stout)と呼ばれるバリエーションも存在し、アルコール度数が8%以上になることもあります。
- 多様なバリエーション: スタウトには、さまざまなバリエーションが存在します。例えば、アイリッシュスタウト(Irish Stout)はドライで苦味が強く、オートミールスタウト(Oatmeal Stout)はクリーミーで滑らかな口当たりが特徴的です。また、チョコレートスタウト(Chocolate Stout)やコーヒースタウト(Coffee Stout)など、他の風味との組み合わせもあります。
ピルスナー/Pilsner




メキシコのグアダラハラのクラフトビールのミネルバ ラガーライト/MINERVA LAGER LIGHT
チェコのピルゼン地方が発祥で、日本でいうとスーパードライ、一番搾り、プレミアムモルツ、サッポロ黒ラベル、日本の主要なビールがピルスナーです。日本人はピルスナーしか知らないと言ってもいいほどです。
- 麦芽: ピルスナーは、麦芽を主原料として使用します。通常は大麦麦芽が主流であり、明るい色と軽い味わいをもたらします。
- ホップ: ピルスナーには、ホップの使用が重要です。ホップは苦味を提供し、風味や香りにも影響を与えます。ピルスナーでは、ホップの風味は比較的控えめで、主に苦味が目立ちます。
- 低温下での発酵: ピルスナーの醸造では、低温下での発酵が重要です。これにより、ビールの清澄さや爽やかさが引き出されます。一般的に、低温での長期間の発酵が行われます。
- ラガリング: ピルスナーは、発酵後にラガリング(熟成)の過程を経ます。この過程では、低温でビールを熟成させ、余分な酵母や不純物が沈殿することでビールがクリアになります。
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ビエナ/Viena




メキシコのグアダラハラのクラフトビールのミネルバ ビエナ/MINERVA VIENA
オーストリア発祥のラガーです。ウインナーラガーとも呼ばれ、赤い色が特徴で、麦芽を低めの温度でローストすることで色が赤くなります。
- 麦芽の使用: ビエナの製法では、特別な麦芽であるビエナ麦芽を使用します。この麦芽はやや焦げた風味をもたらし、ビエナの特徴的な赤みのある色合いとキャラメルのような甘さを提供します。
- ホップの使用: ビエナでは、ホップの使用は穏やかで、苦味は控えめです。ホップは主に風味やアロマを与える役割を果たし、ビエナのバランスの取れた味わいを形成します。
- 下面発酵: ビエナは、一般的に下面発酵酵母を使用して醸造されます。下面発酵酵母は、比較的低い温度で発酵する特性があります。これにより、ビエナのクリーンでスムーズな味わいが生まれます。
- 低温下での発酵と熟成: ビエナの製法では、醸造過程全体で比較的低い温度を保ちます。これにより、ビールはクリアで清澄な状態を維持し、まろやかな味わいを引き出します。また、熟成期間によってビールがなめらかさを増し、風味がより深まります。
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ボック/Bock




南ドイツ発祥のビールのボックもビール大国メキシコにはあります。
ボックはアルコール度数が高めです。ボックは冬向けとされていて、ちなみに写真のノチェブエナは5.9%でメキシコでは年末のみ販売されます。
ボックの名前の由来は諸説ありますが、「雄のヤギ」という意味で雄のヤギのように元気にブチ上がるということから来ているという説もあります。
- モルト: Bockは、多くのモルトを使用して醸造されます。特に、ダークな色調と豊かな味わいを生み出すために、トーストや焦がしの効いたモルトが使用されます。
- 発酵: Bockは、一般的に下面発酵酵母を使用して醸造されます。下面発酵は、比較的低い温度で行われ、ゆっくりと発酵が進みます。これにより、ビールにクリーンでなめらかな味わいが生まれます。
- 長期熟成: Bockは、長期間の熟成を行います。通常は数週間から数ヶ月にわたり、低温で熟成させます。この熟成期間によって、ビールは滑らかで複雑な風味を発展させます。
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